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松山英樹は初の欧州ツアーで好発進 最後はスーパーショット締め

◇欧州男子◇ドバイデューティーフリー アイルランドオープンbyロリーファウンデーション 初日(6日)◇ポートスチュワートGC(北アイルランド)◇7004yd(パー72)

松山英樹が初出場の欧州ツアーレギュラー大会で好発進に成功した。母国の声援を浴びたホストのロリー・マキロイ(北アイルランド)と同組で回り、出だし1番でボギーをたたきながら、その後6バーディを奪取。5アンダー9位タイで首位と3打差につけた。

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不満顔でスコアを伸ばしていく姿は、初上陸のアイルランド島でも健在だった。一昨年は大会週に10万人、昨年は8万人を集めた大会は初日、1万7763人が来場。世界ランキング2位として、マキロイ、ホン・ラーム(スペイン)との最注目組でティオフした松山は、その第1打を3Iで左ラフに曲げ、2打目もミスショットが続き3オン2パットのボギー。開幕前から懸念していた調子の悪さから「そんなもんだろうと思ってスタートした」と、つまずきを淡々と消化した後、巻き返しにかかった。

3打目のアプローチをピンそば1.5mに絡めた4番(パー5)から2連続バーディ。6番(パー3)はバンカーセーブでボギーを回避すると、続く7番(パー5)では1Wショットを左のフェスキュー芝群に打ち込み、2打目でレイアップに失敗しながらきっちりパーを拾った。「ティショットを打ったところからすると、よくパーで上がれた」。後半に入り、10番は9I、11番では7Iでピンそば3m以内のチャンスを作って再び2連続バーディとした。

前日「20点」と評したショットの出来は「変わらない」という。不満顔を続けた理由を「良くなった感覚がない。アイアンの距離感も合っていたけど、いつもより2番手くらい長いクラブを持ったりした。ボールも飛んでいない…」と明かす。ただし、「その中でうまく合わせられた」ことが好スコアにつながった。

圧巻は最終18番。207ydを残した2打目、5Iで鋭いショットを放つと、ボールがグリーンに着弾する前に歩き出した。「良い当たりか、悪い当たりかよく分からない感じで飛んで行った」という一打はピン左1.5mにピタリ。「たまたま寄りました」という自己評価を、目の肥えた英国のファンは信じてくれるだろうか。

「ちょっと余裕はできたので、あしたからも伸ばしていけるといい」。イーブンパー106位タイと出遅れたマキロイから、主役のお株を奪う活躍。真価を発揮するのはまだこれからだ。(北アイルランド・ロンドンデリー/桂川洋一)

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