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全米プロゴルフ選手権
期間:08/10~08/13  場所: クエイルホロークラブ(ノースカロライナ州)

2017年「全米プロゴルフ選手権」の大会アラカルト

昨年大会を制し、キャディのアンディ・サンダースと抱き合うジミー・ウォーカー(Stuart Franklin/Getty Images)

今週は2017年のメジャー最終戦となる第99回「全米プロゴルフ選手権」が開催され、初めて同大会を開催するクエイルホローに世界最高峰の選手たちが集結する。ここに、大会の重要事項を記そう。

■2016年大会を振り返る

昨年はジェイソン・デイを1打差で退けたジミー・ウォーカーがメジャー初優勝を遂げた。

土曜の天候が荒れ模様となり、第3ラウンドが日曜へと持ち越されたため、2度の「ライダーカップ」出場を誇るウォーカーを始めとする大多数の選手が、日曜に36ホールの長丁場を強いられることとなった。

土曜の朝に第3ラウンドを「68」で回ったウォーカーは、当時世界1位だったデイに1打差をつけ単独首位に立つと、この日最初にボールを打った6時間16分後に最終ラウンドをティオフした。

第3ラウンドの「68」に続き、最終ラウンドは「67」をマークしたウォーカーだったが、最初の9ホールは全てパーという落ち着いた出だしとなった。10番でバンカーからホールアウトしてこの日最初のバーディを奪ったウォーカーは、17番でこの3つ目のバーディを奪い、3打のリードを手にして最終ホールを迎えた。

しかし、デイも最終ホールでイーグルを奪って食い下がり、ウォーカーにプレッシャーをかけた。それでも、テキサス出身のウォーカーは落ち着いて90cmのパーパットを沈め、ワイヤートゥワイヤーで勝利を飾り、「マスターズ」を制したダニー・ウィレット、「全米オープン」を制したダスティン・ジョンソン、そして「全英オープン」を制したヘンリック・ステンソンに続いてメジャー初優勝を遂げ、2016年シーズンのメジャーはいずれもメジャー初優勝の選手が制覇することとなった。

■フィールド

今週は2017年最後のメジャー制覇の栄冠を目指し、公式世界ゴルフランキングのトップ50から49人の選手たちがノースカロライナの州都、シャーロットに集結する。世界36位のブラント・スネデカーは怪我での欠場が決定している。

今週最大の話題は、何と言っても、メジャー全4戦制覇の生涯グランドスラムに臨む「全英オープン」王者、ジョーダン・スピースの挑戦である。興味深いことに、もしスピースが今週優勝を遂げると、彼は「全米プロゴルフ選手権」で生涯グランドスラムを達成した初めての選手となる。

ロリー・マキロイへスポットライトが当てられるのも不可避の状況である。唯一複数回優勝を遂げているメジャーに臨む彼は、今週のコースで開催されている「ウェルズファーゴ選手権」を2度制しているのである。

マキロイのコレクションで唯一欠けているメジャータイトルは「マスターズ」だが、仮に今週彼が優勝すると、マキロイはメジャーで5勝以上した20人目の選手となり、「全米プロゴルフ選手権」で3勝した3人目の選手となる。

こうしたなか、今季序盤に世界ゴルフ選手権2連勝を含む3連勝を遂げた世界ナンバーワンのダスティン・ジョンソンは、奇妙にも話題の中心から外れる格好となった。

今週は52人のヨーロピアンツアーメンバーが出場し、ライアン・フォックス、ディラン・フリテッリ、リー・ハオトン、ジョン・ラーム、そしてジョーダン・スミスの5人が大会デビューを飾る。いずれもかつての大会王者であるパドレイグ・ハリントン(2008年)、マキロイ(2012年、2014年)、ビジェイ・シン(1998年、2004年)、そしてY.E.ヤン(2009年)らもフィールドに名を連ねている。

フィールドにはスピースに加え、「マスターズ」王者のセルヒオ・ガルシアと、「全米オープン」王者のブルックス・ケプカも顔を揃えており、さらに、先週の「WGCブリヂストン招待」を制覇した世界3位の松山英樹も勢いそのままにメジャー最終戦を迎える。

■コース

クエイルホロークラブでメジャーが開催されるのは今週が初めてであり、ノースカロライナで「全米プロゴルフ選手権」開催は、1936年のパインハーストR&CC、そして1974年のタングルウッドGCの次いで同コースが3コース目となる。

とは言え、同コースはプロの大きな大会を開催してきた実績を持っており、過去50年間では40年にわたり米PGAツアーの大会を開催してきた。クエイルホローで開催されてきた3つの異なる大会で最近開催されているのは「ウェルズファーゴ選手権」であり、同大会は2003年に「ワコビア選手権」として始まった。

歴史的には、このシャーロットのコースは飛ばし屋でアグレッシブにバーディを狙う選手に味方する傾向にあり、3つあるパー5のスコアが成功への指標となる。

ここ15ヶ月間、コースではこの大会へ向け大改修が行われ、特に出だし2ホールはブルドーザーで一新され、1番は長い右ドッグレッグのパー4へ、2番はパー3へと変貌を遂げた。この他、5番ホールはパー5からパー4へと短縮され、11番は距離が伸び、新たにいくつかのバンカーが加えられた。

これらは全て、1997年と2003年にもコース改修を手掛けたトム・ファジオの長期的ビジョンによるものである。コースは元々ジョージ・コッブにより設計され、1986年にアーノルド・パーマーにより改修されている。

■トリビア

・ヨーロピアンツアーメンバーはここ9年間で「全米プロゴルフ選手権」を5回制覇している。ロリー・マキロイ(2014年、2012年)、マルティン・カイマー(2010年)、Y.E.ヤン(2009年)、そしてパドレイグ・ハリントン(2008年)がその面々である

・2010年にクエイルホローで米PGAツアー初優勝を遂げたロリー・マキロイは、「ウェルズファーゴ選手権」2勝目を挙げた2015年に11アンダー、「61」のコースレコードをマークした

・マキロイは今週のフィールドで「全米プロゴルフ選手権」3勝目を狙う唯一の選手である。これまで、同大会で3勝以上挙げているのは、ウォルター・ヘイゲン(1921年、1924年、1925年、1926年及び1927年)、ジャック・ニクラス(1963年、1971年、1973年、1975年及び1980年)、タイガー・ウッズ(1999年、2000年、2006年及び2007年)、ジーン・サラゼン(1922年、1923年及び1933年)、そしてサム・スニード(1942年、1949年及び1951年)の5人のみである

・今週、マキロイが優勝すると、彼はジャック・ニクラス(18回)、タイガー・ウッズ(14回)、ウォルター・ヘイゲン(11回)、ベン・ホーガンとゲーリー・プレーヤー(ともに9回)、トム・ワトソン(8回)、ジーン・サラゼン、アーノルド・パーマー、サム・スニード、ボビー・ジョーンズ、ハリー・バードン(いずれも7回)、リー・トレビノニック・ファルド(ともに6回)、フィル・ミケルソン、バイロン・ネルソン、セベ・バレステロス、ジェームス・ブレイド、ジョン・ヘンリー・テイラー、そしてピーター・トンプソン(いずれも5回)に続く、メジャーで5勝以上を挙げた20人目の選手となる

ジョーダン・スピースは今週、生涯グランドスラムの快挙達成を狙っている。これまでサラゼン、ホーガン、プレーヤー、ニクラス、そしてウッズの5人がメジャー全4戦(全英オープン、全米オープン、マスターズ、全米プロゴルフ選手権)を制覇しているが、同年に全4戦を制覇した選手はまだいない。スピースが今週優勝すると、史上最年少となる24歳17日での生涯グランドスラム達成となる

・「全英オープン」王者のスピースは、2015年の「マスターズ」と「全米オープン」に続くキャリア2度目のメジャー2連勝を狙っている

・マキロイは2014年に後半のメジャー2戦で連勝した。過去25年では、ニック・プライス(1994年)、ウッズ(2000年、2006年)、そしてハリントン(2008年)も「全英オープン」と「全米プロゴルフ選手権」で続けて優勝している

・2009年以降、「全米プロゴルフ選手権」では6人のメジャー初優勝者が誕生している。ヤン(2009年)、カイマー(2010年)、キーガン・ブラッドリー(2011年)、ジェイソン・ダフナー(2013年)、ジェイソン・デイ(2013年)、そしてジミー・ウォーカー(2016年)がその6人である

・ディフェンディングチャンピオンのウォーカーは、メジャー出場18戦目でメジャー初優勝を遂げた。それまでのメジャー最高成績は、2014年の「全米プロゴルフ選手権」での7位タイだった

・ウォーカーによる優勝スコア「266 (-14)」は、72ホールのスコアとしては、2001年に「265」で大会を制覇したデビッド・トムズに次ぐ「全米プロゴルフ選手権」史上2番目のロースコアだった。ウォーカーは同大会がストロークプレーに変更された1958年以降、8人目のワイヤートゥワイヤー王者であり、ワイヤートゥワイヤー優勝は2005年にバルタスロールで優勝したミケルソン以来の快挙だった


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