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マスターズ
期間:04/09~04/12  場所: オーガスタナショナルGC(ジョージア州)

ローズがスピースを視界に捉える

最終18番をバーディで締めてガッツポーズ 最終18番をバーディで締めてガッツポーズ! 逆転優勝へ望みをつないだJ.ローズ(Andrew Redington/Getty Images)

ジョーダン・スピースは引き続き「マスターズ」を驚くべきペースでラウンドしているものの、オーガスタナショナルでの3日目を見事「67」でラウンドしたジャスティン・ローズがその21歳の背中を射程圏に捉えた。

1年前の大会デビューで2位に入り、この大会前の直近の3戦の成績を1位、2位、2位として「マスターズ」に臨んだスピースは、一時7打差までリードを広げるも、17番で痛恨のダブルボギーを叩き、3日目のラウンドを「70」とした。

通算16アンダーとしたスピースは、かつての「全米オープン」王者であり、この日は13番から4連続バーディを奪い、18番もバーディで締め括ってインを「31」でラウンドした2位のローズに4打差をつけて最終日を迎えることとなった。

第3ラウンドは開始5ホールを2オーバーで回る出だしとなったローズだったが、16番でバンカーショットを直接沈めるなど、残り13ホールを7アンダーでラウンドした。

そして、スピースが17番でティショットを大きく曲げ、ピッチショットをミスし、3パットをしたため、7打差まで開いたローズとの差は4打差まで縮まる展開となった。ただ、それでもスピースは「マスターズ」における54ホール終了時点での最少ストローク記録を更新した。

通算16アンダーとしたスピースは、これまでレイモンド・フロイドタイガー・ウッズが保持していた大会記録を1ストローク更新。3位には通算11アンダーで「マスターズ」3勝を誇るフィル・ミケルソンがつけ、通算10アンダーでチャーリー・ホフマンがそれを追っている。

世界ナンバーワンのロリー・マキロイとメジャー14勝のウッズは共に3日目を「68」でラウンドし、首位からは10ストローク離されてはいるものの、5人が並ぶ5位タイにつけている。

スピースによる2日目を終えた時点での「130」というスコアは、「マスターズ」での新記録に留まらず、メジャーでの36ホール終了時点での新記録となり、通算14アンダーというスコアはアンダーパーとしてもメジャー史上最高の大会折り返しとなった。

世界4位のスピースによる「マスターズ」での2日目終了時点での5打差の首位は、ハーマン・カイザー(1946年)、ジャック・ニクラス(1975年)、そしてフロイド(1976年)以来4人目の快挙であり、これまでのところ、この大会で最後に初日から一貫して首位を守る完全優勝を遂げたフロイドの他、その全員が優勝を遂げている。

史上2番目の若さでの「マスターズ」制覇を狙うスピースは(彼は1997年に史上最年少優勝を遂げたウッズのときより5ヶ月多く年齢を重ねている)、16番でこの日7つ目のバーディを奪った際は、ウッズに続いてこの大会で通算18アンダーに到達した史上2番目の選手にもなった。

その時点では、彼はフィールドの他の選手を7打引き離していたのだが、17番で6打叩き、程なくしてバーディでこの日のラウンドを締め括ったローズが、最終日の最終組を確定させたのである。

昨年の「マスターズ」では最終ラウンドを7ホール終えた時点で大会をリードしていたスピースは、「確かに昨年は辛酸を舐めたし、リベンジを果たすためにここへやって来たわけだけれど、まだ先は長いよ」と述べた。

「金曜にラウンドを終えてから今日ティオフするまで24時間開いたのは、ちょっと待ち時間が長かったから奇妙な感じがしたんだ。もしかしたらそれが気になっていたのかもしれないけれど、全体的に見るとパターで調子をつかむことができたね」。

18番で2打目をギャラリーの中へ打ち込みながらもパーセーブに成功し、状況が更に悪化しなかったことにスピースは安堵した。

「今日の2アンダーは良いスコアだと思っていたけれど、4アンダーまで行きながらの2アンダーにはもちろんがっかりしている。ただ、もっと悪くなる可能性もあったわけで、18番の寄せワンにはとても満足しているよ」。

「あのロブショットには度胸が必要だったし、あのパーパットは大きかった。これまで打ったパットの中で一番大きな(意味を持つ)パットの一つだったね。

「とても苛立っていたんだ。15番まではスコアボードを一切見なかったのだけど、あの時点で6打差なのが分かり、ラスト2ホールはパーで良いのが分かっていたんだ。あの時からドライバーはバッグに封印しておくべきだったんだ。それまでドライバーには若干ミスもあったから、(17番は)3番ウッドと8番アイアンという手もあったんだ」。

2年前のメリオンで2打差を逆転し、ミケルソンを下してメジャー初優勝を遂げたローズは、「とても辛抱強く、集中してプレーしたんだ。72ホールで競う大会だから(まだチャンスはあると)信じて、一打一打大切に、突っ込み過ぎず、同時に恐れを為すことなく、という具合にね」と述べた。

「プレッシャーの掛かる状況では、軌道に乗せ、しっかりとコミットした、アグレッシブなスイングをしなければないんだ。僕は明日、まさにそれを実行するわけなんだ」。

「僕は自分のキャディと、彼(スピース)が既にタイガーの記録である通算18アンダーに到達したことについて話し合っていたんだ。ジョーダンは遥か先を行っているから、ここは自分のゲームに集中しようとね」。

「僕は為すべきことをこなしていた。13番では良いティショットを打った。15番でも良いティショットを打った。スコアを伸ばす上で、やれることは全部やっていたんだ。そしたらバンカーショットがそのまま入るボーナスがあったし、18番ではあの通りバーディが奪えたんだ」。

「忍耐がホットな締め括りとなって報われたのは良かったね。驚くべきことだし、これで明日に向けて最高のチャンスが出てきたからね。それに、辛抱強くプレーするのは良い勉強にもなった。というのも、いつ自分のチャージが始まるのか、予め分かっているわけではないからね」。

「(オーガスタは)高揚させてくれる場所だと気付いたんだよ。恐らく、それは今週ここでプレーしている他の96人にとっても同じことだろうけれど。僕はここに良い思い出があるんだ」。

「僕らはいつもコースとの相性について語っているけれど、ここは僕に合っていると思う。良いラウンドはこれまでもあったからね。4日間通して良いラウンドをまとめられたことはないから、明日はそれを達成するのを楽しみにしている」。

「ここでは良いゲームプランを作り上げてきたんだ。ミスの許される場所を学んできたし、攻めて行けるピンとそうでないピンとを把握できているんだ。確かここは今回で10回目だけど、ようやくそうした経験が活かせるようになってきたんだ」。


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