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2014年 全米オープン
期間:06/12〜06/15 場所:パインハーストNo.2コース(ノースカロライナ州)

特別な思い出を呼び起こすジャスティン・ローズ

2014/06/11 07:59

昨年の「全米オープン」での優勝はジャスティン・ローズにメジャー初優勝と数々の思い出と世界的な賛辞をもたらしたかもしれないが、このイングランド人にとって更に特別だったのは既に他界した彼の父親との繋がりを感じたことだった。

12ヶ月前にメリオンで栄冠に輝いたローズは父親を思い浮かべながら空を指差し、優勝者スピーチの席でその父親に対する感謝の念を示した際は涙を堪える一幕があった。その日が父の日だったという事実がその瞬間を更に心に訴えるものとして際立たせたのである。

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ノースカロライナ州のパインハーストナンバー2でタイトル防衛に臨む33歳のローズはこう語った。「以前は父の日はちょっと気の滅入る日だったんだ。僕の友人たちが『全米オープン』を優勝し、父親と抱擁しているのを見てきたからね。いつも、あれは僕には経験できないことなんだ、と思っていたんだ」。

「でも、『全米オープン』を優勝するのは素晴らしいことだった。というのも、あの瞬間、僕は父と本当に繋がっていると感じたんだ。その感情の中では、実際は彼がその場にいないということはそれほど重要ではなかった。そのとき感じた繋がりが僕にとっては最も有り難いことだったんだ。あれにより、また父の存在を感じることができるようになったんだよ」。

ローズにとってもう一つの特別な思い出は、10人の親しい友人たちとメリオンを再訪した際に、あの最終日の18番で見せた非の打ち所のないグリーンを捉えた4番アイアンのショットを再現したことだ。

「毎年『JRチャレンジ』という小さな大会を開催していて、もう10年ほど続いているんだ」とローズ。「メリオンへ行って、皆で18番のフェアウェイに立って僕のショットの再現を狙ったんだ。(ベン)ホーガンのショットじゃなくて、僕のショットをだよ」。

「僕らが18番のグリーンを狙って打っている際、僕のトロフィーがピンの傍に置かれていて、あの日はクラブが(全米の最終日と)同じピンポジションにしてくれたんだ。だから友人たちは同じ経験をすることができたし、あれは本当に素晴らしいひと時だったよ」。

彼も認めるように、ローズはメリオンでの勝利を顧みることに多くの時間を費やしてきたが、彼が「プレッシャーの全くないシチュエーション」と語るパインハーストでのタイトル防衛について話が及ぶと、彼の熱意は明白なものとなった。

「今週の(タイトル防衛という)機会については本当に興奮しているんだ」とローズ。彼はカーティス・ストレンジが1988年から89年にかけて達成して以来となる「全米オープン」連覇を狙っている。「連覇のチャンスがあるのはたった一人だ。この大会は勝つのが本当に難しいけれど、連覇に向けたチャレンジをただ楽しもうと思っている」。

「僕はメジャーで何勝したいと公言してきた人間じゃない。(メジャーで)1勝したことにより、残りのキャリアは気ままにプレーできるようになった。自由に、そして気ままにプレーしながら次の勝利を狙うんだ。その見地から言うと、僕にはもうプレッシャーが掛かってないんだよ」。

しかし、そうは言っても、もし彼が日曜日に向け優勝争いに加わっていたとすると、彼は土曜の夜にイングランドとイタリアが激突するワールドカップの試合を観るべきか否かという厳しい判断を迫られることになる。

「2010年の『トラベラーズ選手権』では3打差の首位で日曜を迎え、その日にイングランドはベスト16でドイツと対戦したんだ」とローズは記憶を辿りながら微笑んだ。「それは朝の10時くらいから始まった心の揺れ動くサッカーの試合で、僕はその日は午後2時のスタートだったのだけれど、スタートまでに心が静まることはなかった。そして、そのまま出て行って、優勝を逃す結果に終わってしまったんだ。だから、今回はサッカーの試合を見る際は、もう少し感情移入の度合いについて気を付けようと思う」。

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