20歳のパラトーレ。イタリアの新たな原石だ（ Matthew Lewis/Getty Images）

レナート・パラトーレ（イタリア）は着実に進歩している。昨年は、ゴルフと勉学の両立もあり、「レース・トゥ・ドバイ」のランキングは109位とぎりぎりのところでシード権を手にしたパラトーレだったが、今年19歳になった彼は同じ轍を踏むことなく、2016年シーズンを57位で終え、ファイナルシリーズのデビューも果たした。

2014年に南京で開催されたユースオリンピックで金メダルに輝いたイタリアの青年は、今年、トップ10入り3回に加え、その他にも安定した成績を残しており、逸材であることを証明した。パラトーレのように経験の浅い選手が、来年どのようなシーズンを送るのか、今から楽しみで仕方がない。既にヨーロピアンツアーにおいて、人気があり、リスペクトされるプレーヤーとなっており、こうした事実も今後の成績向上の糧となることだろう。

パラトーレは単に陽気な性格により好評を博しているわけではなく、ローマ出身の彼は卓越したショートゲームと落ち着いた性格も評価されている。ヨーロピアンツアーで最もプレーが速い選手として知られている。彼の地元、ローマで開催される2022年の「ライダーカップ」出場が将来の夢だ。彼がこのままの速度で進歩し続けることができれば、その夢が叶わない道理はない。とにかく、2017年はいっそう目が離せない存在である。