欧州年間王者へ、マキロイは上海でWGC今季2勝目に挑む

今週の「WGC HSBCチャンピオンズ」には総勢44人のヨーロピアンツアーメンバーが出場する。そのうちの1人、世界3位のロリー・マキロイは「レース・トゥ・ドバイ」で築き上げたリードを確固たるものにすべく大会に臨む。

6位タイに入った先週の「トルコ航空オープン」でダニー・ウィレットとの差を広げることに成功した北アイルランド出身のマキロイは、シェシャンインターナショナルGCで勝利を上げることができれば、4大会で構成されるファイナルシリーズの折り返しで絶対的優位に立てる。

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マキロイは今季、5月に開催された「WGCキャデラックマッチプレー」ですでに世界ゴルフ選手権を1つ制覇している。その後は7月にサッカーのプレー中に足首に大怪我を負うなど汚点をつけており、今一度WGCを制してシーズンを良い形で締めくくりたいところだ。

しかしながら、今大会ではワールドクラスのフィールドが彼の前に立ちはだかることになる。メジャー2勝のマルティン・カイマーもその一人だ。2011年にこの大会を制しているドイツ出身のカイマーは、現在「レース・トゥ・ドバイ」で18位につけており、500万米ドルのボーナスプールが分配されるトップ15入りを目指している。

一方、堂々たるゴルフで8月の「WGCブリヂストンインビテーショナル」を制したアイルランドのシェーン・ローリーは、これまでタイガー・ウッズしか達成していないWGC連勝を懸けて大会へ臨むことになる。

「WGCの大会で勝ったのは十分に特別なことだったけれど、もう1勝できたら格別だろうね」とローリー。

「あれで自分のゴルフを一つ上の段階に持って行くことができたという確かな手応えを感じたんだ。今では、世界最高の大会で、世界最高の選手たちと競い合えると思っているよ」。

今季メジャー2勝で現在世界2位のジョーダン・スピースもラインナップに加わっており、ディフェンディングチャンピオンのバッバ・ワトソンもフィールドに名を連ねている。

ワトソンは昨年大会の最終ホールで、決めればイーグルというバンカーショットを直接沈め、勝負を南アフリカのティム・クラークとのプレーオフに持ち込み、プレーオフ1ホール目で7.5mのバーディパットをねじ込んで下した圧巻の優勝劇は記憶に新しい。

今週中国でティアップする合計44人のメンバーのうち、アン・ビョンフン、ニック・カレン、トレバー・フィッシャーJr、マシュー・フィッツパトリック、エミリアーノ・グリージョ、ティレル・ハットン、リチャード・T・リー、ジェームス・モリソン、トーマス・ピータース、アンディ・サリバン、そしてダニー・ヴァントンダーの11人が「WGC HSBCチャンピオンズ」でのデビューを飾ることになる。

特にフィッシャーJr、先月の「ブリティッシュマスターズ」を制したフィッツパトリック、グリージョ、ハットン、リー、モリソン、そして今季ヨーロピアンツアーで2勝を挙げているピータースにとっては、世界ゴルフ選手権自体が今回で初出場となる。