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2015年 トルコ航空オープン
期間:10/29〜11/01 場所:ザ・モンゴメリー マックスロイヤル(トルコ)

デュビッソンがトルコで再びタイトル奪取

上がり4ホールで3つのバーディを奪ったビクトル・デュビッソンが2度目の「トルコ航空オープン」制覇を果たし、アンタルヤで決戦の火蓋が切られたファイナルシリーズは劇的な幕開けとなった。

最終組がモンゴメリーマックスロイヤルの17番ティに降り立った際は、ジャコ・バンジルが1打差の首位に立っており、そのまま首位を譲らずヨーロピアンツアー初制覇を成し遂げるかに見えた。

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しかし、2013年の勝利を再現すべく、デュビッソンが最後の2ホールで立て続けにバーディを奪い、通算22アンダーまでスコアを伸ばして1打差でバンジルを下した。2度目のヨーロピアンツアー制覇を果たし、「レース・トゥ・ドバイ」で7位に浮上したデュビッソンは、18番のグリーン上で涙に暮れた。

今季はわずか2回のトップ10入りという状況で今週を迎えたデュビッソン。「ライダーカップ」で活躍した彼は、今年、自信を取り戻すのに苦しんでいたことを明かした。「今年は個人的な理由でそこまで多くの大会に出場できなかったのが辛かった」とデュビッソン。「プレーしたくなかったというわけではないんだ」。

「このファイナルシリーズには自信を取り戻すきっかけとなることを期待していた。数ヶ月前にすっかり自信をなくしてしまったからね。とにかく全てを失ってしまったんだ」。「もう自分の良いときのゴルフは戻って来ないんじゃないかと思うこともあったけれど、今週は、自分のゴルフのすべてがここにあったことを実感したんだ」。

「それで落ち着くことができたし、あとはパッティング次第だったんだ」。

キラデク・アフィバーンラトは、最終日、一時首位に立つ場面もあったが、結局首位から2打差の3位で大会を終え、その1打後方の通算19アンダーにはアン・ビョンフンが入った。首位から5打差の5位にはクリス・ウッドが入り、「レース・トゥ・ドバイ」で首位を走るロリー・マキロイは、最終日「71」と伸び悩み、ウッドの1打後方で大会を終えた。

コースが連日完璧なコンディションとなるなか、最後の2組はマキロイを除く全員がパー5の1番でバーディを奪い、これでマキロイは首位のデュビッソンとバンジルからは2打差、それを追うアフィバーンラトからは1打差に後退した。

デュビッソンは2番でもバーディを奪って単独首位に抜け出すが、アフィバーンラトも同ホールで長いバーディパットを決めて、1打差のまま首位に追いすがった。マキロイはウェッジでピン側に寄せた3番でバーディを奪って再び上位集団に加わり、アンも3番で同じくバーディを奪ってマキロイの1打後方につけた。

アフィバーンラトは3番で2.4メートルのバーディパットを沈めて、3ホール連続バーディとすると、デュビッソンはこのホールをパーとしたため、タイ出身のアフィバーンラトが通算18アンダーで首位に並ぶ展開となった。

4番ではマキロイがイーグルパットのチャンスを迎えるも、このホールをバーディとし、同組のアン、そしてすんでのところでウォーターハザードをクリアしたウッドも同じくバーディを奪った。

アフィバーンラトは出だしから4連続バーディを奪うも、デュビッソンとバンジルも同じく4番でバーディを奪って食い下がり、最後の2組による優勝争いは益々過熱した。パー3の5番では、デュビッソンがティショットをグリーン奥へOBとし、ダブルボギーを叩いたことにより、アフィバーンラトが単独首位に躍り出た。

しかし、バンジルが続く6番でグリーン奥から鮮やかなチップインバーディを決めて通算19アンダーとしたため、アフィバーンラトの単独首位は長続きせず、一つ前の組ではアンが7番でバーディを奪って首位から2打差まで迫った。

8番ではマキロイが粗末なチップショットによりこの日最初のボギーを叩き、アフィバーンラトが2度バンカーに捕まった7番でボギーを叩いたため、今度はバンジルが単独首位に抜け出すこととなった。最終組ではデュビッソンも7番でボギーを叩き、これで首位との差は3打差となるが、首位のバンジルが8番をボギーとしたことにより、その差は再び2ストークに縮まった。

マキロイは連続ボギーで前半を「35」として後半へ折り返すも、最終組は3人揃って難なく9番を攻略し、見事な2打目から共にバーディを奪った。後半に入りアフィバーンラトが10番でバーディを奪って今週初めて通算20アンダーに達した選手となり、同じく10番ではデュビッソンが木々の隙間からチップショットで脱出し、ピン側1.5メートルにつける美技を見せてパーをセーブした。

続く11番でもショートゲームの冴えを見せたデュビッソンは、チップインイーグルで一気にスコアを通算19アンダーまで伸ばし、2位のバンジルに並んだ。すると、一組前ではアンが12番でボギーを叩き、マキロイも同ホールをボギーとしたため、マキロイ優勝の可能性はここでついえた。

バンジルは13番でバーディを奪って首位に並ぶと、続く14番でもバーディを奪って単独首位へ抜け出し、終盤へ向け勢いを感じさせるゴルフを展開。しかし、デュビッソンも踏ん張りを見せ、15番でしびれる距離のバーディパットを沈めて1打差に迫ると、17番では3.6メートルのバーディパットを決め、首位タイでパー5の最終ホールを迎えた。

すると、25歳のデュビッソンは冷静を保って超弩級のドライブを放ち、鮮やかな2打目でグリーンを捉えてピン側2.4メートルにつけると、バンジルがこのホールをパーとしたことにより、2パットのバーディで勝利を確定させた。

「この場所は大好きだね。今日の僕のプレー振りはすばらしいものだった。5番でミスをした後は特に良かったね」とデュビッソン。「気を落ち着けようと努め、バックナインではそれがとても上手くいった」。「10番はほとんど不可能と言える状況だった。ホールの奥にある傾斜を使って少し戻せるのは分かっていたけどね。そしてすばらしいチップショットを決めて、とても重要なパットを沈めることができた」。

「大会もあの段階まで来ると、全てのショットが断然重要になってくるからね」。「バックナインにはパー5が3ホールあって、僕はそこに賭けていたんだ。あの(11番での)チップインは今日のボーナスだったね。ボールはゆっくりとホールへ向かって行ったから。あそこはバーディでもおかしくなかったけれど、イーグルはとにかく凄かったし、あれは最高のタイミングだったね」。

上がり8ホールを全てパーとして3位で大会を終えたアフィバーンラトだったが、18番では2位タイに並ぶ30センチほどのバーディパットを外しているだけに悔やまれる結果となった。アンは上がり3ホールで2つのバーディを奪って単独4位の座を確保し、続く5位には後半を「33」でラウンドし、最終日のスコアを1イーグル、4バーディ、2ボギーの「68」としたウッドが入った。

12番で手痛いボギーを叩いたマキロイは、13番と15番でバーディを奪う巻き返しを見せるも、この日曜日は一日を通して優勝を争う勢いを見せるには至らず、ピーター・ユーラインと並ぶ6位タイで大会を終えた。シェーン・ローリーはその1打後方の通算15アンダーで大会を終え、更に1打後方にはリー・スラッテリーが入り、続く通算13アンダーの単独10位にはアンドリュー・ジョンストンが入った。

通算12アンダーの11位タイにはラファエル・カブレラベロー、ジェイミー・ドナルドソン、セーレン・ケルドセン、リー・ウェストウッド、そしてダニー・ウィレットが入った。この日のベストスコアとなる9バーディ、ノーボギーの「63」をマークしたグレーム・ストームは通算9アンダーで大会を終えた。

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