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メイバンク・マレーシアオープン
期間:02/05~02/08  場所: クアラルンプールG&CC(マレーシア)

ラヒリがウィスベルガーを退け初優勝

序盤のバーディ攻勢が奏功したアニルバン・ラヒリがベルント・ウィスベルガーから「メイバンクマレーシアオープン」のタイトルを奪い取ることに成功し、クアラルンプールG&CCでの勝負は劇的な幕切れとなった。

出だしの5ホールで4つのバーディを奪った27歳のラヒリは、終盤のプレッシャーにも打ち克ち、最終日を「68」でラウンドして通算16アンダーとし、1打差で優勝を飾った。

ラヒリの欧州ツアー初優勝はQスクールからツアーのシード権を得たわずか3カ月後に実現したわけだが、それよりも驚きだったのは、大会の折り返し時点では上位20人にその名を連ねていなかったことだ。

土曜日のセンセーショナルな「62」の10アンダーでラヒリにも優勝のチャンスが芽生えたとはいえ、最終日をアレハンドロ・カニサレスに2打差、そして最終的に優勝することになったラヒリに5打差をつけてスタートした好調のウィスベルガーが断然優位に立っているかに見えた。

デザート・スウィングの3戦で6位タイ、3位、4位タイの成績を収め、世界ランキングトップ50入りを初めて果たしたオーストリア出身のウィスベルガーは、出だしの2ホールでそれぞれ2.5メートルのバーディパットを沈める順調な最終ラウンドのスタートを切った。

しかし、レイアップしたパー5の5番でウィスベルガーは3打目を池に入れてしまい、7打のダブルボギーとして、優勝争いの門戸を自ら開いてしまった。

この大会を共催するアジアンツアーで既に5勝を挙げているラヒリは、オープニングホールで5.5メートルのバーディパットを沈めると、2番はパーとし、3番ではタップインでバーディ、4番では3メートルのバーディパットを決めた。5番ではピッチショットをピンそば2メートルにつけて3連続バーディとして、首位から1打差まで詰め寄った。

風が強まる中、6番からの連続パーで前半を終えたウィスベルガーは、この時点では9番でウォーターハザードにつかまったラヒリがダメージを最小限に食い止めながらもボギーを叩いたため、2ストロークのリードを築いていた。

その後、ラヒリが10番で3.5メートルのバーディパットを沈めて再び1打差までギャップを縮める展開となり、ウィスベルガーがボギーとした12番でフェアウェイを外した代償を払うも、ラヒリはバンカーにつかまった13番でボギーを叩き、勝負は抜きつ抜かれつの様相を呈した。なお、12番で最終日に生まれたバーディはわずか1つのみであり、13番に至っては、この日はバーディがなく、このホールのフィールド全体のスコアを合計すると、31オーバーとなっている。

ウィスベルガーはドライバーで木々に打ち込んだ13番ではなんとかパーセーブに成功するも、再びティショットをミスした14番では、グリーン奥からのパーセーブに失敗した。

続く15番で、ウィスベルガーはガードバンカーからパーをセーブするも、ラヒリが17番でグリーン外から12メートルのパットをねじ込み、バーディとしたため、初めて首位を譲る展開となった。

ウィスベルガーは16番で1メートル強のバーディパットを沈めて食い下がるも、2打目をミスした17番ではボギーを叩き、1打追う状況で最終ホールを迎えた。

最終ホールでバンカーにつかまったラヒリがパーセーブに成功したのに対し、ウィスベルガーは6メートルのバーディパットを惜しくもショートしたため、この瞬間、世界ランク73位のラヒリの優勝が決定した。優勝賞金43万9796ユーロを手にしたラヒリはランキングをトップ50圏内まで上げることとなり、「マスターズ」出場の可能性も出てきた。

「まだ実感が湧きません」とラヒリ。「それでも、家へ帰れば嬉しさがこみ上げてくるのは間違いないでしょう」。

「私には自分に厳しくし過ぎる悪癖があるのですが、終盤はばたついたものの、越えるべき一線が越えられて嬉しいですね」

「もちろん『マスターズ』は目標の一つです。どこまでランキングが上がるのか分かりませんが、この勝利により、出場のチャンスは十分にあるという手応えはつかみました」

土曜日の「62」についてラヒリは「結果論として、あれは私のキャリアにおける最も重要なラウンドの一つとなりましたし、ここぞというときに良いプレーができるのは素晴らしいものですね」と述べた。

4戦連続トップ10入りを果たしたウィスベルガーは「レース・トゥ・ドバイ」でのトップ5入りが確実となったが、オーストリア出身の29歳は「74」でラウンドした最終日の多くのミスを悔やんだ。

「狙い通りの終わり方にはならなかった」とウィスベルガー。「5番でしくじった後は、ここ15ラウンドのように、狙ったところに打てなくなってしまったんだ。こう言うのは辛いけれど、現実は現実であり、残念ながら今日は自ら勝利を手放してしまった」。

「レイアップのショットが良くなかった。下りのライで飛び過ぎてしまい、自失してしまった。ひどいショットを打ってしまったけれど、あそこは奥へ外してパーで切り抜けるべきだったんだ。本当に残念だよ」

「ここ数週間良い感じだった自分のスイングを十分に信頼することができなかった。それでも良い週だったし、今日素晴らしいラウンドをしたアニルバンを祝福するよ。僕はまたトライするさ」

イングランドのポール・ウォーリンとスペインのアレハンドロ・カニサレスもオーバーパーのラウンドとなり、ともに通算13アンダーの3位タイで大会を終えた。一方、タイトル防衛が注目された前回王者のリー・ウェストウッドによる挑戦は実を結ぶことがなく、2番でダブルボギーを叩いたかつての世界ナンバーワンは結局最終日を「75」でラウンドし、5位タイで大会を終えている。


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