世界ナンバーワンのロリー・マキロイが「レース・トゥ・ドバイ」を制覇したゴルフのクオリティを遺憾なく発揮し、友人のシェーン・ローリーと共に「DPワールドツアー選手権」初日を終えて首位に立った。

マキロイはヨーロピアンツアーのファイナルシリーズ最終戦の舞台となったジュメイラゴルフエステーツの東コースを6バーディ、ノーボギーの「66」でラウンドし、アイルランドのローリーと共に首位タイにつける好発進を見せた。25歳のマキロイはこの大会のこれまでの21ラウンドを通算すると、驚愕の80アンダーで回ったことになる。なお、彼はこれまで3位、5位、11位、優勝、そして5位の成績を残している。

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既に1週間前、ここ3年で2度目の「レース・トゥ・ドバイ」制覇を決めたマキロイは、出だし5ホールで4バーディを奪い、その中で唯一バーディを奪い損なった3番でも2.5メートルのバーディパットを外すなど、この最終戦に向けて準備はすっかり整っているようだった。その後は9連続パーとするも、15番と16番で連続バーディを奪い、驚異的なシーズンとなった最終戦も全力で勝利を目指す姿勢を見せている。

「素晴らしいスタートになったね」とマキロイ。「いつもああいうスタートが期待できるわけではないのだけど、ここ何週間か練習ではしっかりとボールを打てていたから、あとはその練習レンジでの出来をコースに持ってこられるかどうかの問題だったんだ。 今日はそれができたし、そのことについてとても満足している」。「ここは僕のプレースタイルにピッタリ合っているんだ。僕はドライバーでアグレッシブに攻める。そうなるとより短めのアイアンでグリーンを狙えるわけで、今日のように多くのバーディチャンスを作り出せるようになるんだ」

「決めるべきチャンス全部をものにできたとは感じていないけれど、それでも6アンダーまでスコアを伸ばせたのだから、とてもハッピーだよ」

一方、上がり6ホールで4つのバーディを奪ったローリーは、先週日曜日の大崩れの雪辱を晴らしたかのようだ。彼はトルコでの最終日に4番でイーグルを奪って首位に並びながらも、続くホールでトリプルボギーを叩き、6番でもダブルボギーを叩いて後退したのである。

「日曜日は丸一日、そしてここへのフライトの最中もあのことについて考えていたんだ」と明かしたローリー。「ああいうのはゴルフではよくあることんだ。でも、僕は先週、勝ちを狙いに行った。もし今週もそういう状況になるようだったら、僕は勝ちを狙いに行くよ」「ほぼ1年を通して良いプレーができている。とても安定しているんだ。素晴らしいスコアを出しているし、バーディも沢山奪っており、今日もその通りのプレーができたね」

スコットランドのリッチー・ラムゼイとデンマークのトービヨン・オルセンが首位から1打差の5アンダーにつけており、その1打後方にはディフェンディングチャンピオンのヘンリック・ステンソンとアルゼンチンのエミリアーノ・グリージョがつけている。ラムジーは、「とてもハッピーだ。見ての通り素晴らしいスタートだ。出だしでバーディを3つ奪い、中盤も素晴らしいプレーができた。多くのチャンスを作ったし、幾つか決め切れなかったのがあったにせよね」

「でも一番重要なのは我慢することができたところだね。良いショットを打ち続け、14番と15番ではチャンスをものにすることができ、終盤もソリッドに纏め上げることができた」。「今季は中盤に良いプレーができていた。自分でも好調時のゴルフは手の届くところまできているのは分かっているんだ。あとはしっかりとコミットできるかどうかの問題なんだ」

オルセンは一時7アンダーまでスコアを伸ばすも、16番でダブルボギーを叩いてしまい、首位の座に居座ることは叶わなかった。「僕にとってここは2番目のホームコースのようなものなんだ」と今季の「ISPSハンダ・ウェールズオープン」を制したオルセン。「いい感じでプレーができた。多くのフェアウェイを捉えたし、グリーンもしっかりと捉えることができた。幾つかピンそばに寄せたし、パットも好調だった。すごくソリッドな一日だったね」「16番まで7アンダーで、まだバーディを狙える18番を残していたのだから、勿論このスコアにはちょっとがっかりしているけれど、攻めに行ってそれが裏目に出ただけのことだからね。全てが順調で、うまくやってのけられそうな感じだったんだけどね。でもゴルフとはそういうものだよ」