フランスのアレキサンダー・レビが今季ヨーロピアンツアー3勝目、そして中国での2勝目へ向け、「BMWマスターズ」で理想的なスタートを切った。

4月の「中国オープン」、そして雨で短縮された3週間前の「ポルトガル・マスターズ」を制したレビーは、湿っぽくなったレイクマラーレンをノーボギーの「65」でラウンドし、通算7アンダーとして、同胞のロメイン・ワッテル、ベルギーのニコラス・コルサーツ、そしてアルゼンチンのエミリアーノ・グリージョに1打差をつけて首位に立った。

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10番からスタートしたレビは出だしの4ホールでバーディを奪うと、パー3の17番でも再びバーディとして、前半を「31」で折り返した。後半は2番と9番で更にバーディを重ねた。

「どうやらこの国に好かれているようですね」とおどけた24歳のレビ。「このコースは僕が優勝した深センのコースとそっくりですね」

「ウォーターハザードがあり、ピンポイントで狙うというこのタイプのゴルフコースは好きですね。中国へ来るのは好きですし、あと何日かベストを尽くして4月の再現（「ボルボ中国オープン」での優勝）を目指します」。

レビは、ラウンド中にドライバーのフェースに亀裂が入りながらもノーボギーの「66」で初日をラウンドしたワッテル、そして「ライダーカップ」のスター選手であり、「70」の2アンダーで初日をラウンドしたビクトル・デュビッソンの両名とは良き友であり、フランスの新世代の一翼を担っている。

「フランス人選手がメジャーやそれに類する大会で勝ったことはありませんが、僕らは古い世代と若い世代が良い具合に融合していると思います」とレビ。「ビクトルは今年『ライダーカップ』でプレーしましたが、あれは全てのフランス人選手にとって我々もああいう大きな大会でプレーできるのだという証明にもなりましたし、2018年にフランスで開催される『ライダーカップ』のメンバー入りも狙えるのだという励みにもなりました」

「僕はそのことばかりを考えています。2018年のル・ゴルフ・ナショナルでプレーすることを、です。あそこは素晴らしい場所ですからね。僕が思うに、というよりもこれは僕の希望ですが、2018年の『ライダーカップ』には2、3人のフランス人選手が出場するのではないでしょうか」

「僕らは良い世代ですね。毎年何人かのフランス人選手が優勝していますし、ヨーロピアンツアーには毎年新しいフランス人選手がやってきます」

この「レース・トゥ・ドバイ」のファイナルシリーズ初戦では、今季のル・ゴルフ・ナショナルで開催された「アルストム・オープン・ド・フランス」で優勝したグレーム・マクドウェルが、時差ぼけと長旅の疲れを振り払い「67」でラウンドして、レビと2打差につけた。

「火曜の朝にここへ着いたのだけど、ここ何日かは最高の状態という感じではなかったね」と、2週間前の「ボルボ世界マッチプレー選手権」でタイトル防衛を狙いながらもグループステージで敗退したマクドウェルは述べた。

「こういう長旅は今年初めてだったので、体がついて来るのに少し時間がかかるみたいだね。ありがたいことに、今朝は気分も断然良くなっていたし、エネルギーも充填されている感じだった」

「雨が降ったのでコースは結構柔らかかった。とても距離のあるコースだけど（全長7600yd）、グリーンは受容性が高く、ピンを狙いにゆけるホールもあるね」

「今日は一日の大半をヤーデッジブックと共に過ごした。僕らはきっちり数え上げたんだ。このコースでは確か200yd余のショットでは7Iを使ったと思う。僕のように、他の選手より飛ばない人間はアイアンショットの精度を上げ、良いパットをしなければならないのだけど、今日はパットが良かった。それが今日の鍵のひとつだったね」

「ライダーカップ」でマクドウェルのチームメイトだったトーマス・ビヨーンとジェイミー・ドナルドソンは強豪がひしめく4アンダーグループにつけ、この中には、ヨーロピアンツアー出場228回目の大会となった今月の「アルフレッド・ダンヒル・リンクス選手権」で初優勝を遂げたオリバー・ウィルソンも含まれる。