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南アフリカの地で優勝を狙うフリートウッド

ダーバンで開催されている「ボルボゴルフチャンピオンズ」は、3日目を「69」でラウンドしたトミー・フリートウッドが1打差の首位で最終日へ突入することとなった。

イングランドのフリートウッドは4つのバーディを奪い、ボギーを1つに抑えて通算スコアを10アンダーまで伸ばし、ビクター・デュビッソンとジュースト・ルイテンに1打差をつけ首位に立った。前回王者のルイ・ウーストハイゼンは16番でトリプルボギーを叩きながらも、なんとか首位から2打差の位置につけている。

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昨年「ジョニーウォーカー選手権atグレンイーグルス」でヨーロピアンツアー初優勝を果たしたフリートウッドは、何度かロングパットを沈めながら前半を「33」で折り返した。

14番ではグリーンのカラーからスリーパットしてしまい、この日唯一のボギーを叩いてしまったが、最終ホールではピンそば5フィート以内につけるピッチショットを見せ、この日のラウンドをアンダーパーで上がることに成功した。

「見ての通りタフなコースですが、自分のゲームに今ひとつしっくりきていないと、当然のことながらとてつもなく難しいコースになります」とフリートウッド。

「4、5ホールはとても良い感じでプレーできましたが、残りのホールでは明らかに苦しみました。ティショットでミスをしてしまうと、パーで抑えるのに必ず苦労します。ボギーを1つ叩きましたが、大体いつもボギーは同じところでやって来るので、その後は冷静に落ち着いてプレーできました」

「自分のゲームが今ひとつしっくりこない状況で、このゴルフコースでの3アンダーは断然素晴らしいスコアですので、これは私がゴルファーとして成熟している証拠だと思います。調子の悪いときでもそれなりのスコアが出せるということですね。それはプロゴルファーとして最も重要な素養の1つです」

「自分が勝てるのを知っているのと、そう思っているのとでは、雲泥の差があります。あの週(グレンイーグルスで)は、私は自分のゲームに良く集中できていました、と言うのも、ずっと運に恵まれない状況でしたから」

「我慢し続け、終盤に状況が好転したのです。残り3、4ホールというところまで勝負を投げなければ、あとは何が起こるか分かりません。それがカギとなるでしょう。ただ、自分のプレーをし続け、根気よくやるのみです」

「誰もがゴルフトーナメントを制したいのです。勝ちたい最大の理由はそこにあります。1週間の戦いの末に皆をねじ伏せる。それで至上の喜びが得られるのです」

「もちろん、優勝できれば大きな意味を持つことになります。年明け最初の大会ですし、私はここ5週間プレーしていませんでしたからね。明日、トロフィーを持って帰ることができれば嬉しい帰路になるでしょうね」

ライダーカップ欧州代表選抜のポイントランキングで現在3位につけるデュビッソンは、日曜にこの大会を制し、優勝賞金50万7000ユーロを手にすることができれば、選抜チーム入りがほぼ確実となる。

アマチュア時代には何度かフリートウッドと対戦した23歳のデュビッソンは、「ここまでショットがひどかったこともありませんが、きょうはショートゲームに救われました。3オーバーか4オーバーになっていてもおかしくありませんでしたよ」と語った。

「今朝は少し疲れていました。良く眠れませんでしたし、そのために多くのショットをミスしました。あの勝利(昨年のトルコオープン)は自信に繋がりましたが、それでも悪いラウンドというのはあるものです」

ディフェンディングチャンピオンであり、地元で人気のウーストハイゼンは残り3ホールの時点では首位に立っていたが、16番でセカンドショットを深い藪の中へ打ち込んでアンプレヤブルを宣言せざるを得ず、このホールで7打叩いたために順位を落とした。

「いら立たしいね。最終的に7バーディを奪いながら、まぁそれはこのコースを攻略する上で必須なんだけれど、とにかくボギーを多く叩きすぎたんだからね」と2010年の全英王者であるウーストハイゼン。「ティショットが冴えなかったし、何度かコントロールの効かないショットを打ってしまったけれど、まだ優勝争いに絡んでいるからハッピーだよ」。

「自分自身に不必要な仕事は課したくないし、今日は12アンダーで上がれるチャンスがあった訳だから、明日はもっと集中しないといけないね」

南アフリカの同胞ブレンダン・グレースは通算7アンダーでウーストハイゼンの1打後方につけており、更に1打差で次週アブダビのディフェンディングチャンピオンであるジェイミー・ドナルドソンとフランスのラファエル・ジャクリンが追っている。

イングランドのポール・ケーシーは、今週これまでの最高スコアとなる「65」で3日目をラウンドし、通算4アンダーまでスコアを伸ばした。36歳の彼にとっては、今週始めに彼のコーチであるアメリカ人のピーター・コスティスが癌との闘病の末に全快したという知らせに続く好事となった。

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