連覇を目指すスリストン・ローレンス（写真は前年大会）

DPワールドツアーの2023年シーズンは、オーストラリアと南アフリカで並行開催される「フォーティネットオーストラリアンPGA選手権」と「ヨハネスブルグオープン」で幕を開け、年間王者を巡る「レース・トゥ・ドバイ」はスタートの号砲が鳴らされる。この2大会について知っておくべき5つは次の通り。

同一シーズンの大会が2大陸で
ロリー・マキロイ（北アイルランド）とジョン・ラーム（スペイン）が個人的な成功を祝福したDPワールドツアー2022年シーズンの終幕からわずか数日を置き、26カ国で少なくとも39大会が開催されるDPワールドツアーの新シーズンが、2大陸でスタートの時を迎える。

オーストラリアのブリスベンで開催される「フォーティネットオーストラリアンPGA選手権」は、2週連続で行われるISPSハンダPGAツアー・オブ・オーストラレイジアとの共催大会の初戦となる。一方、「ヨハネスブルグオープン」はサンシャインツアーと共催する4大会の一つであり、今季南アフリカで開催されるDPワールドツアー6大会のうちの一つとなる。

新たな開催コースでタイトル防衛に臨むローレンス
2勝を挙げるなど、忘れられないシーズンを送ったスリストン・ローレンス（南アフリカ）は「ヨハネスブルグオープン」で母国でのタイトル防衛に臨む。新シーズンでの力強いスタートを切ることを切望している。

ローレンスは第150回「全英オープン」でメジャーデビューを果たすと共に、初めて公式世界ゴルフランキングでトップ100入りを果たした。昨シーズンを経て、今週は新たにヨハネスブルグのホートンGCに舞台を移した大会で連覇を目指す。

大会3勝目を目指すアダム・スコット（写真は2022年日本オープン）

3勝目を狙うアダム・スコット
元世界ナンバーワンであるアダム・スコット（オーストラリア）は「フォーティネットオーストラリアンPGA選手権」でヘッドラインを飾る看板選手の一人である。母国で3年間プレーしていなかった42歳は、3度目の「オーストラリアンPGA選手権」制覇を期してクイーンズランドへとやって来る。

彼は2013年に大会初制覇を果たすと、その6年後に大会2勝目を挙げているが、この時はDPワールドツアーのスケジュールに組み込まれた最後の大会でもあった。

今大会のディフェンディングチャンピオンは、1月に新記録となる11打差での勝利を飾った豪州のジェド・モーガンである。隣国のニュージーランド出身で、2022年シーズンの年間ランキングにおいてロリー・マキロイに次ぐ2位に入ったばかりのライアン・フォックスは2勝を挙げ、さらに8度のトップ10入りを果たして世界のトップ50入りを果たした昨シーズンの好調を継続させることを狙っている。

南アフリカでは「全英オープン」出場権ゲットのチャンス
第151回「全英オープン」への道は、「全英オープン」予選会シリーズの一つとして3枠の出場権が与えられる今週の南アフリカから始まる。「ヨハネスブルグオープン」で予選通過を果たした選手で、現時点で「全英オープン」の出場権を持っていないトップ3人には、2023年7月に開催される「全英オープン」の出場権が付与される。

「全英オープン」予選会シリーズは、12月1日から4日にかけてオーストラリアのビクトリア州で開催される「ISPSハンダオーストラリアンオープン」へと続くことになる。

飛躍を期すキムジーを筆頭としたチャレンジツアー昇格組
今週は昨季のチャレンジツアー昇格組の全20人がDPワールドツアーでティアップする。ネーサン・キムジー（イングランド）は今月の「グランドファイナル」でシーズン2勝目を挙げ、「ロード・トゥ・マジョルカ」ランキングをトップでフィニッシュした。

キムジーはイングランド勢としては、2016年のジョーダン・スミス以来となる11人目のチャレンジツアー年間王者となり、「ヨハネスブルグオープン」では名誉ある大会オープニングのティショットを打つ。

同じくイングランドのマシュー・ボールドウィンも南アフリカでDPワールドツアー復帰を果たす一人であり、一方、昨季チャレンジツアーで8度のトップ10入りを果たした北アイルランドのトム・マッキベンは、シーズン序盤での躍進を狙っている。