活躍が期待される地元デンマークのトービヨン・オルセン（写真は2022年カズーオープン Warren Little／Getty Images）

今週のDPワールドツアーはデンマークで「メイド・イン・ヒマーランド」が開催される。同大会について知っておくべき5つの事柄は次の通り。

大会の歴史
「メイド・イン・デンマーク」の名称で始まったこの大会は、過去7回のうち6回がヒマーランドで開催されている。

同コースでは、1994年から98年にかけて、チャレンジツアーの「ヒマーランドオープン」が開催されたほか、2018年には「メイド・イン・デンマーク・チャレンジ」が開催され、この時は今週のフィールドにも期待のかかる地元勢の一人として名を連ねるDPワールドツアー2勝のヨアキムB・ハンセンが優勝した。

この大会は2018年大会のみ、シルケボリに舞台を移して開催され、この際は2022年「オメガヨーロピアンマスターズ」で2位に入り、今週のフィールドにも入っているイングランドのマット・ウォレスが、ツアー4勝目を挙げており、彼にとってはこれが最後の優勝となっている。

2019年から2021年にかけて、大会は5月に開催されてきたが、今年からは2014年から2018年と同じ8月開催の枠に戻された。

「ライダーカップ」キャプテンが出場
今週はルーク・ドナルドが初めて「メイド・イン・ヒマーランド」に出場する。ドナルドは今週の大会を皮切りに、3週連続でDPワールドツアーへの出場を予定しており、今後は「BMW PGA選手権」、そして2023年「ライダーカップ」開催コースであるローマのマルコ・シモーネGCで開催される「DSオートモビルズ イタリアオープン」と転戦することになる。

このイングランド人選手は8月1日に「ライダーカップ」欧州代表キャプテンに就任したことが発表されており、これまで同大会には選手として4度出場し、その全てで勝利チームの一員となった。

元世界ナンバーワンである44歳は、選手として輝かしいキャリアを誇り、2011年には史上初めて、同一年にヨーロピアンツアー（現在のDPワールドツアー）と米PGAツアーの両方で賞金王を獲得した選手となった。

ホイゴー兄弟を含む期待の地元勢
ニコライとラスムスのホイゴー兄弟を始め、今週は地元勢にデンマーク人選手として初の「メイド・イン・ヒマーランド」制覇の期待がかけられている。

今週はいずれもツアーで複数回優勝を経験しているトービヨン・オルセン、ソレン・ケルドセン、ルーカス・ビェルレガードらが出場するとあり、地元ギャラリーは応援の対象に事欠くことはない。

このうち、今季DPワールドツアーランキング最上位につけるのは、同19位のオルセンで、これには5月の開催された「ベットフレッドブリティッシュマスターズ」での優勝が大きく寄与している。

共に昨季チャレンジツアーからの昇格を果たしたマーカス・ヘリキルデとニクラス・ノイゴー・モラーは、今季それぞれ2度のトップ10入りを果たしており、いずれも躍進を期して今大会に出場する。

唯一無二の雰囲気を醸し出すヒマーランドの丘
ゴルフコース設計家のヤン・セデルモルム設計のヒマーランドは、1992年に開場した。

同コースには、ツアー屈指のシグネチャーホールであるパー3の16番がある。“ヒマーランドの丘”と呼ばれるこのホールは、2015年にはわずか79ydに設定されたが、これはツアー史上最短のパー3ホールとなっている。

2017年には、ツアー出場500大会の節目を祝ったトービヨンが、グリーンを囲んだ大勢の観客から地元の英雄を盛大に祝福する声援で迎えられた。この時、短いパー3を歩いて登るトービヨンには、ファンや選手たちから、クラブのアンセムである“ユール・ネバー・ウォーク・アローン”の合唱が贈られた。

ファンタジーDPワールドツアーの“9月チャレンジ”
9月「メイド・イン・ヒマーランド」から「アルフレッドダンヒルリンクス選手権」にかけて、DPワールドツアーの公式ファンタジーゲームでは、参加プレーヤーに景品が支給される。

この景品には、2023年「ライダーカップ」の入場券2枚や、DPワールドツアー公式ストアで使える200ポンドの商品券が含まれ、この月間チャレンジ開催中は、日付を問わず誰でも参加可能となっている。

これまで通り、このファンタジーゲームは世界中のどこからでも、毎週トップ6に入る選手を予想して参加でき、今週デンマークで開催される大会でも選手の選出は可能となる。