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医療とフィットネスが協力 ゴルフ傷害ゼロへ初の試み

2017/02/21 15:20

「ゴルファーのケガをゼロにする」ことを目的とした初の試みである「ゴルフ傷害検診」が19日、東京都新宿区のゴルフ専門フィットネスクラブ「トータルゴルフフィットネス」で開催された。トータルゴルフフィットネスと福島県立医科大スポーツ医学講座、「スポーツ&メディカルフィットネスRe-Birth(リ・バース)」(福島県いわき市)が主催。医師、理学療法士、トレーナー、コーチがタッグを組み、ジュニアからシニアまでのゴルファーの身体を無料診断した。

福島県立医大の大歳憲一教授らは、2007年から福島県内で野球ひじの検診を実施しており、その結果、重症患者が減る傾向が現れているという。ゴルフに特化した検診は今回が初めて。エコー(超音波)検査で手首や膝の関節の状態を調べたり、若年時に発症すると重症化しやすい腰椎分離症の兆候を専門医師が診断したりし、肩、ひじ、手、体幹/股関節/下肢、膝/足部と全身100項目以上のチェックを行った。

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診断の結果、治療が必要と判断されれば紹介状を書いて2次検診へ。トレーニングで改善できる場合は、トレーナーの指導を受けられる。

検診に訪れた代々木高1年の斉藤妙さんは「高校に入ってから合宿が増えて、ずっと練習していると腰が痛くなる」という悩みを抱えていたが、腰椎に問題がないことが分かり安堵の表情を浮かべた。カンボジア代表として東京五輪出場を目指す女子プロゴルファーのチャン・リナさんは、医師の診断を元にトレーナーと今後の強化方針について話し合っていた。

Re-Birthの四家卓也ゼネラルマネージャーは「病院のリハビリでやることと、スポーツの現場に復帰するまでの間には大きな溝がある。そこをメディカルフィットネスが埋めていきたい」という。

トータルゴルフフィットネスの菅原賢代表は「ジュニアからシニアまで、すべての年代のゴルファーに来てもらい、年代ごとの障害を把握することができたので、いかに(ケガを)未然に防ぐかということを考えていきたい。これまでは医療とフィットネスの接点がなく対症療法が多かったが、予防医学の観点からこういうことを続けていきたい」と、医療とフィットネスのさらなる連携によるゴルフ傷害撲滅に意欲を見せていた。(編集部/今岡涼太)

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