心拍数を上げてから、できるだけ早くショットを打つ練習を試していた上田桃子

米国女子ツアー第3戦「HSBC女子チャンピオンズ」が28日（木）、シンガポールにあるセントーサGCで開幕する。今季2試合目に臨む上田桃子は26日（火）に練習ラウンドを行い、ドライビングレンジで新たな練習法を試みた。

ボールを打つ前に、距離にして50メートルほど走って心拍数を上げ、クラブを手にとってからできるだけ早くショットする。このオフに、宮里藍のメンタルコーチでもあるピア・ニールソンとリン・マリオットから受けた指導法の1つで、あらゆる状況下でも、定められた時間内に平常時と同じリズムでショットを打つことが狙いだ。

きっかけとなったのは、先週の「ホンダ LPGAタイランド」3日目。リズム良くバーディを重ねていたところ、後半に同伴競技者がケンカを始めたことで集中力を乱されて失速。「いい集中力で回っていたのに、いきなり崩れてしまった先週が悔しくて」。この日試したところでは、「時間内（30秒以内）に打てたことが確認できた」と納得の様子。先週の反省を活かした練習をさっそく取り入れ、下位に沈んだ先週の流れを断ち切る。（シンガポール・セントーサ島／塚田達也）