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服部道子、ようやくの今季初V

服部道子の復調は本物だった。初日2日に続いて3日目も堂々の60台をマーク。2位・具玉姫に7打を付ける文句無しの優勝だった。これでようやくの今季ツアー初V。
去年も夏場は一時低調におちいり、10月の後半からようやくたち直って紀文、伊藤園と勝利を重ねての賞金女王だった。そのパターンを思い起こせば、まだまだ賞金レースに加わる資格は十分ある。実力プロの復活でまた面白くなった。

「優勝のプレッシャーはありませんでした。自分との戦い。スコアを伸ばすことだけ考えていました」という最終日の服部はボギーなしの3バーディ。

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結果は69だったが、自分自身の評価としては良くなかったという。イメージが出ず、ボールの転がりも悪かった。「こういう状況で勝てたのが大きいです。自信になりました。これまでの勝ちパターンはショットあってのものだったんですが、今年は毎週毎週、調子が悪いとしか言いようがない状況だったものですから」

つい好調時と比較してしまうことが続いた。これでは優勝はできない、と悲観もした。しかし残り試合も少なくなり、もう迷っている場合ではなくなった。「1打1打に集中できるようになりました。後に引きずらなくなって、なにかフッ切れたような気がします・・」

残り、ニチレイ以外はすべて出場する。「頑張ります」と最後に言った。何を頑張るのかは、これからのプレーで証明するしかない。

「ハットリさんはすごい。これだけ良いと、もうしょうがない」という具玉姫。「でもまだ試合が残ってます。頑張るだけです」

具玉姫の場合の「頑張り」はもちろん賞金女王だ。ここ数年、いつも賞金レースを競り合って、破れ続けてきた。今年こそは、と内心期するものがある。

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1999年 富士通レディース



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