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堀奈津佳が逃げ切りツアー初勝利! 森田理香子は3位タイ

◇国内女子◇アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI 最終日◇UMKCC(宮崎県)◇6,470ヤード(パー72)

2位に3打差をつけての単独首位からスタートした堀奈津佳が、最終日も安定した内容で「69」と3つ伸ばし、通算14アンダーで悠々の逃げ切り勝利。2011年プロテスト合格の20歳の新鋭が、先週の一ノ瀬優希に続いてのツアー初勝利を手にした。

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通算11アンダーの単独2位に野村敏京。通算10アンダーの3位タイに、森田理香子大山志保が入った。森田は開幕戦から4試合連続のトップ3フィニッシュとなる。横峯さくらは2つ伸ばし、通算4アンダーの16位タイに浮上して3日間の戦いを終えている。

<堀、悲願の初優勝も“複雑な味”>

2日目の終了後、ルール解釈ミスが発覚したが、LPGAの不手際ということで無罰と裁定されたトーナメントリーダーの堀奈津佳。しかし、最終日の朝もまだその余波はくすぶっていた。第1組のスタート前には選手全員がロッカーに集まり緊急会議。昨日の処置について、疑問や不満を口にする選手も出たと言うが、LPGAは経緯を説明し、裁定は変わらなかった。

「平常心に切り替えてティに立つことはできなかった」と堀。しかし、コースに出れば時折笑顔を浮かべながら、4番、13番、15番とバーディを積み重ね、一時は野村敏京に並ばれながらも、最後は3打差をつけて逃げ切り勝利。ホールアウト後は同門の諸見里しのぶ辻村明須香山村彩恵らに祝福され、思わず目から涙が溢れた。

「今でも信じられないくらいのことで、すごく驚いています。本当に嬉しいです」。初めての優勝会見に臨んだ堀だったが、喜びを表現できたのは冒頭だけだった。その後は、昨日の事件について多くの時間を割かねばならなかった。

今朝、棄権することも考えたかと聞かれた堀。「正直考えましたし、先輩にも相談しました。そうしたら、先輩方は『ミスはしたかもしれないけど、協会が出した答えなんだから、あなたはゴルフを頑張りなさい』と言われました」。見えない敵とも戦いながら掴んだ、“複雑”な初優勝。「早くツアー2勝目を挙げたい。それだけです」と表情少なに語った。

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