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プロ入り17年目、38歳の兼本貴司が悲願の初優勝!

茨城県にある大洗GCで開催されている、国内男子ツアー第4戦「三菱ダイヤモンドカップゴルフ」の最終日。一日を通して厚い雲が空を覆ったが、心配されていた雨も降らず風も穏やかな好コンディションとなり、スコアを伸ばす選手が続出。優勝争いも最後までもつれる熱戦が演じられた。

通算2アンダーの単独首位からスタートしたブレンダン・ジョーンズ(オーストラリア)は、多くのバーディチャンスにつけるもののパットが不調。パー5で手堅くバーディを奪うものの、パー4、パー3では伸び悩む展開が続く。その隙に、逆に「パットが良く入ってくれた」という同じ最終組を回る兼本貴司が猛追。2打差を追う兼本は、2番、5番、6番とバーディを重ねると、10番のボギーを挟み12番、15番でもバーディ。さらに16番パー3では、あわやホールインワンかというスーパーショット。ピンそば15センチにつけバーディを奪い、通算5アンダーでブレンダンに並んだ。共に17番、18番はパーに終わり、勝負はプレーオフへともつれ込む。

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18番パー4の繰り返しで行われたプレーオフ。1ホール目、2ホール目と互いにパーで分け合い、カップの切り替え後に迎えた3ホール目。兼本はティショットをフェアウェイ左のバンカー、対するブレンダンはフェアウェイ。この2打目地点で「初めて風が(72ホール目の18番と)変わったことに気がついた」と振り返る兼本は、風の読みがピッタリと合いピン右手前1.8メートルにつける。対するブレンダンもピン左2メートルにつけるが、これを外して勝負あり。兼本は確実にウィニングパットを沈め、プロ入り17年目、38歳で悲願の初優勝を手に。涙を流しながら、両腕を天に突き上げた。

通算3アンダーの単独3位にプラヤド・マークセン(タイ)。通算2アンダーの4位タイに、岩田寛手嶋多一横尾要が並んだ。今シーズンのツアー初戦となる谷口徹は、通算1アンダーの7位タイ。38位タイからスタートした石川遼は、5バーディ、3ボギーの「70」でホールアウトし、通算6オーバーの30位タイに浮上して大会を終えている。

2009年 三菱ダイヤモンドカップゴルフ



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