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またも逆転。米山剛が3回目のV

日替わりでトップの入れ代わる今週。もう後のない最終日は片山晋呉田中秀道がスコアを伸ばしきれず、かわって前日5位集団の米山剛、手島多一が大きく伸ばした。激しい首位争いは最終18番でバーディ、65マークの米山剛が66の手島多一を振り切ってV。去年まで勝つ味を知らなかった男が、もうとどまるところを知らない勢いだ。三菱自動車、KBCオーガスタに続く今季(もちろんプロ入り以来でも同じ)3回目の勝利となった。

米山剛は7バーディ。昨日今日とボギーなしのプレーが続いた。「年間3回も勝つなんて自分ではないみたいです。スタート前の予想では3つか4つ伸ばすつもりだったんですが。17番で優勝を意識しはじめて、いいラインなのに外してしまった」

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18番はむしろ気が楽だった。3打目はバーディを取るのは無理だろうという気持ちで打った。たとえバーディを取れなくてもプレーオフ。その期待を裏切るようにボールはきれいに寄ってくれた。

「自分はアプローチとパットでやっているゴルファー」と自己評価している。ショットの力はまだまだ。「優勝なんて考えていません。とにかくベストを尽くすだけ。優勝なんて考えたら前半で崩れてしまう。はやく伊沢くんや丸ちゃん、秀(秀道)ちゃんみたいに、いつも最終組上位でゴルフするようになりたいですね」

課題はショット。「直道さんみたいな、いいショットが打てるようにならないといけません」

今回だけは手島多一も「くやしい!」と言う。「18番のバーディパットは1メートル半から2メートル。フックだと思ったんだけど、芝目の方が強かった・・」

そのパットを外した時点で、ヤラレタ!と自覚した。1打足りずの惜しい2位。これでトップ10入りは10回目くらいになるんじゃないかなとも言う。「優勝はいつ来てもおかしくないと思ってるんですが。まだ磨かなければいけないものもあるけど・・ま、しょうがないですね」

その手島の気持ちは米山がいちばんよくわかる。「手島くん、何回も何回も優勝争いしてますよね。慣れている。もうすぐ勝てると思いますよ。1回勝つとあとは何回も勝つようになる」

まるで自分のことのようだ。

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1999年 カシオワールドオープンゴルフトーナメント



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