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藤田寛之が大会3連覇! 43歳で初の賞金王戴冠

◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 最終日◇東京よみうりカントリークラブ(東京)◇7,023ヤード(パー70)

プロ21年目にして初めて頂点に上り詰めた43歳は、最後まで盤石だった。2位に6打差の単独首位からスタートした藤田寛之が5バーディ、2ボギーの「67」で回り、後続に5打差をつける通算18アンダーで逃げ切り勝利。大会史上初となる3連覇を達成するとともに、自身初となる賞金王を手中に収めた。

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通算13アンダーの2位タイに、武藤俊憲ハン・リー(アメリカ)。通算12アンダーの単独4位にキム・キョンテ。通算11アンダーの単独5位に谷口徹が続いた。石川遼は4バーディ、4ボギーとスコアを伸ばせず、山下和宏と並び通算9アンダーの6位タイで終えている。

藤田寛之、初の賞金王戴冠で再びマスターズへ!>

派手なガッツポーズも、高らかに雄叫びをあげることもない。50センチのウィニングパットを沈めた藤田は、淡々とサンバイザーを外し大歓声に応えた。2位に5打差をつける完全勝利。前人未到の大会3連覇で賞金王の初タイトルに花を添えた。それでも「賞金王、世界ランキング(50位以内入り)、3連覇と全部を手に入れることができた。まだ実感は湧かないが、他の選手だったら確かにスゴイなと思う」と偉業も静かに受け入れた。

「61」を叩き出した大会初日に築いた独走態勢。2位に6打差をつけてティオフした最終日も、それが揺らぐことは無かった。「守りに入ると自滅する」と手綱は緩めず、序盤の2番(パー3)で最初のバーディを奪う。後続選手はハン・リーが一時4打差に詰め寄るのが精一杯。9番で5メートルのフックラインを読みきり、4つ目のバーディを沈めると、勝利を確信したガッツポーズを作った。

賞金王初戴冠の年齢、43歳はツアー史上最年長。また、40代で年間4勝以上をマークしたのは杉原輝雄青木功尾崎将司に次いで史上4人目となる。

不惑を迎えてからの飛躍を支えたのは海外メジャーへの熱意だ。同じ日本人選手の誰もが何度も跳ね返されてきた世界の壁。だが藤田には、それに立ち向かう強い信念とタフさがあった。「メジャーに対しての思い入れはすごくなったし、刺激も受けた。プロとして、日本人として、日本のツアーの代表として(海外で)何かを残さなければならないと思っているが、それができない“歯がゆさ”がいつもある」。夢の「マスターズ」で戦うため、オーガスタナショナルGCでは不利とされる持ち球のフェードボールを減らし、カット軌道でクラブを入れるのを止めた。「(海外で)刺激を受けて、次はやっつけてやろうと思う。常にそうなれるように思ってやっていたら、知らない間に自分が進化していた」。一歩一歩、段階を踏みながらも、その先には確固たるビジョンがあった。

来年度の海外メジャー出場権を手にできる、年度末の世界ランキング50位以内の確保は決定的。来春には「最初で最後だと思っていた」という2011年大会以来のマスターズを戦える。年齢による体力の低下や、時に劣悪になる環境も、言い訳にしない日本の新しいキングが、大きな勲章を携えて再び世界へと飛び出す。

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