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ハン・ジュンゴンが完全勝利!石川は最後に魅せた

◇国内男子◇カシオワールドオープンゴルフトーナメント最終日◇Kochi黒潮カントリークラブ(高知)◇7,300ヤード(パー72)

韓国の20歳ハン・ジュンゴンが、4日間首位を守り完全優勝を成し遂げた。通算13アンダーでスタートしたジュンゴンは、途中キム・キョンテや上井邦浩に並ばれたが、安定したゴルフで4つのバーディを奪うと、最終18番パー5をイーグルで締めくくり、通算19アンダーでツアー2勝目を果たした。

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15番でこの日4つ目のバーディを奪い一時はジョンゴンを捕らえた上井は、通算16アンダーで単独2位。通算14アンダーの藤本佳則キム・キョンテ(韓国)、久保谷健一が3位タイとなった。

首位と5打差の12位タイからスタートした石川遼は、3つのバーディを奪い反撃体勢に入りながらも中盤2つのボギーで失速。ところが、終盤の17番でバーディ、そして最終18番パー5でイーグルを奪い通算12アンダー6位タイに食い込んだ。

今大会にも賞金王確定という可能性を持っていた藤田寛之は通算11アンダー9位タイ。2年連続の挑戦で昨年は予選落ちに終わったアマチュアの松山英樹は、5バーディ、2ボギーで通算8アンダーの28位タイ。先週まで4試合続けたトップ10入りの連続記録は途絶えてしまった。

<「早かった」通算2勝目 ハン・ジュンゴン
追いすがるライバルとの決着はスーパーショットでつけた。ツアー初勝利を狙った上井との終盤マッチレース。16番のバーディで1打のリードを奪ったハンは、最終18番(パー5)の第2打で3番ウッドを握った。「グリーンの真ん中に置くことだけ考えた」と言うが、太平洋からのフォローの風を受けたショットはピン手前1メートルにピタリ。見事なイーグルフィニッシュで勝負を決めた。

昨年、19歳でツアー初勝利を飾った「ミズノオープン」以来となる通算2勝目。今季は8月の「関西オープン」の6位で、初のトップ10入りを果たすなど夏場になってようやくエンジンがかかり、シーズン終盤戦での勝利につなげた。しかし将来有望な20歳は「自分の実力から言えば、(2勝目は)早かったと思います」という。最終組で争ったのは上井のほか、同郷のキム・キョンテ。母国の偉大な先輩が2番(パー3)でバンカーから直接沈めてバーディを決め、すぐに追いつかれると「優勝しようと考えるのではなく、先輩とのラウンドで何かを多く学ぼう」と我に返り、冷静にプレーを続けた。

この終盤戦には、日本ツアーに所属する韓国勢が7人、米ツアーの予選会に参戦した。しかし「まだ僕は経験が浅い。日本でたくさん経験をしてから世界で挑戦したいと思います。まずは3勝目、4勝目を狙いたい」と、最後まで謙虚だった。

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