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フジクラ、シャフト生産の目処が立つ

福島第一原発の事故で、現場から11㎞に位置する藤倉ゴム工業の小高工場は避難区域に指定されていたが、22日午前0時をもって警戒区域へと危険度がアップ。これにより完全立ち入り禁止となり、同工場再開の目処は立たなくなった。

小高工場は昨年11月に操業をはじめた最新鋭のシャフト工場で、アフターマーケットで人気の高い『モトーレ』などを生産していた。震災を受けて同社は数名の技術者をベトナムへ派遣、現地の工場で生産の手はずを模索するなど、様々な可能性を探っていた。

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そこへ吉報が届いた。同じく県内で福島第一原発から23㎞に位置する原町工場で、ゴールデンウイーク明けを目処にシャフト生産をはじめる目処が立ったという。「わずか1ラインでの再スタートですが、ようやく仕事ができるようになります。震災以後、こちらの事情を察してか、取引先からの電話も鳴りませんでした。働けないことが、こんなに辛いとは・・・」(関係者)。そんな思いをしてきただけに、同社にとっては久々の明るい話題。

多くのクラブメーカーが、同社製シャフトを主力商品に装着している。そのため、春の新商品を出荷できないケースも相次いでいたが、着実に解決していくことが望まれる。



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