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さくら失速、キャディも交代して流れを掴めず

「調子は悪くないんだけど、噛み合わなかっただけ」。決勝ラウンドに入った大会3日目、1バーディ4ボギーとスコアを落とし、通算3オーバーの10位タイに後退した横峯さくらは、半ば呆然とした表情で振り返った。「ショットは良かったんだけど、グリーンを外してアプローチが寄らなくてボギーを打ったり、バーディチャンスが前半はあったんだけど、入れられなくて……」と、自己評価は70点。

この日の最大の見せ場は9番ホールだった。横峯の放ったティショットは、なんとフェアウェイ上空を横切る高圧線を直撃する。「驚いたよー。『バチーン!!』って音がしたら、目の前にボトッってボールが落ちてくるんだから」と、ギャラリーもびっくりのこのショットは、ローカルルールにより打ち直しとなる。しかし、打ち直し後の第2打をグリーン右脇の池に落として、結局はボギーとしてしまった。

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3日目にして、ついにオーバーパーとなってしまった横峯だが、もっとも気を揉んだのは、この日から父・良郎氏に代わってキャディバッグを担いだ、日下部マネージャーかも知れない。最初から担ぐつもりはなかったという良郎氏だが、この日からは仕事の都合で会場にも姿を見せていない。横峯本人は「キャディが代わっても、やりにくさとか、気持ちの上での変化はない」というものの、この大舞台で実の親から突然バトンを渡されて、日下部氏の気苦労は察するに余りある。「ほんとは良郎さんがやった方がいいですよ……」と思わずポツリ。

残りは1日。「噛み合って」多くのギャラリーの声援に応えてくれることを期待したい。

2006年 日本女子オープンゴルフ選手権競技



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