11位タイに浮上した上田桃子。メジャーへの過剰な意識を捨てたことが奏功している

「昨日が終わった時点で、（スコアを）ゼロに戻すことを目標にしていた」。「日本女子オープン」2日目を2オーバーの27位タイで迎えた上田桃子は、インの前半はパットに苦しみ伸び悩む展開。15番ではボギーを叩き、目標とするイーブンが遠のいてしまう。

だが、18番パー5で5メートルを沈めてバーディを奪うと、2番でもバーディ。さらに4番パー3では、グリーン左手前から10ヤードの距離を直接沈めるチップインバーディ。目標に達する通算イーブンパーの11位タイに浮上してホールアウトした。

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自身初のメジャー獲りに向け、首位を狙える位置で予選ラウンドを終えた上田。「今年は、海外と日本のメジャーで苦戦してきた。調子はベストなのに、結果が出ない悔しさがあった」。メジャータイトルへの強い意気込みが空回りにつながり、不本意な結果を繰り返していた。

「“勝ちたい”気持ちでやっていたのを、“いつかは勝てるだろう”という気持ちにしたのが大きいと思う。今週は気持ちをラクにしてやっています」。その精神状態が、「今年はいつものメジャーより攻撃的にできている」という、メジャーの舞台でも本来のプレースタイルを貫けていることに繋がっているのだろう。