ラウンド中はリラックスした雰囲気。新しいプレースタイルへの脱皮を図る上田桃子

「やっとこういうコースが来た！という感じです」。今季国内女子メジャー初戦となる「ワールドレディスサロンパスカップ」は、茨城県にある茨城GCがその舞台。国内女子ツアー史上最長となる6,655ヤードを誇り、コースは基本的にはフラット。ホール間を林がセパレートするショットメーカー向きのコースとなっている。

「今週は飛んで、ラインを出せる人が強い。凄い好きなコースだし、4日間あるのでジワジワいけるように頑張りたいです」。昨年までは内面も外面も強気な部分が目立った上田だったが、今年は“ゼロ”がテーマ。昨年米ツアーで戦った経験と反省から、自分なりに導き出したのが、ショット毎に感情の波を作らない“ゼロ”の状態にするということだった。

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「ここまで5戦（国内）ツアーを戦って、思ったような成績を残せていないのは確かです。今年はメジャーを照準にしているし、4日間というのもプラス。日本ツアーでのモヤモヤしたのを晴らしたいですね」。それでも、「ジワジワ行きたい」と上田。「凄い選手が沢山出ているし、その中で私は地味に行きたいです」。

強い想いを内に秘め、目の前の1打に集中して結果を残す。「結果が出ていなくて苦しいけど、ここを乗り越えて得られるものも沢山あると思います」。地味な言葉を重ねる上田だが、その胸の内には熱い意志が隠されている。