この日のプロアマはカートを使用。上田もご機嫌でラウンドだ

2年前の08年、初めて「HSBC女子チャンピオンズ」に出場した上田桃子は、4日間通算で11オーバー。「アジア一難しいと思う」というタナ・メラCC攻略に苦戦したが、その年に優勝したロレーナ・オチョアは通算20アンダーというスコアを叩き出し、その違いに度肝を抜かれた。

しかし、この2年で「球を操れるようになった」と上田。「前はフック一本だったけど、今はドローもフェードもコントロール出来るし、チッピングも転がしだけじゃなく、上げたり、低いスピン系も基本的には出来る。それに（清水）ノリさんの存在が大きい。沢山の選択肢の中から、最善のものを選べる」と、その差が詰まっている実感はある。

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先週は、最終日に宮里藍と同じスコアでスタートしながら、結果は大きく差をつけられた。「なんで藍ちゃんは勝てて、私は勝てないんだろう」と、悔しい思いも味わった。「藍ちゃんは優勝争いを続けて、それが一つ一つの経験になって2勝目に繋がったと思う。私も毎週毎週、優勝争いに加わりたい」。上を目指す心も新たになった。

「冷静なジャッジをして、当たり前のことを当たり前にする」。先週最終日に学んだのは、気持ちの持ち方だったという上田。「今週は日本人選手が多いけど、その中で私が勝ちたい。2週連続日本人が勝てるようにしたい」。徐々に、強い思いも溢れ出した。