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2012年 全米プロゴルフ選手権
期間:08/09〜08/12 場所:キアワアイランドリゾート(サウスカロライナ州)

石川遼

遼、後半失速もメジャー6戦ぶり予選通過

サウスカロライナ州のキアワアイランドリゾートで開催中の今季の海外メジャー今季最終戦「全米プロゴルフ選手権」2日目。3アンダーの14位タイから出た石川遼は、2バーディ、3ボギー、2ダブルボギーの「77」とスコアを落としたが、通算2オーバーの暫定24位タイでメジャー大会6戦ぶりの決勝ラウンド進出を果たした。

大西洋からの強風が選手たちを悩ませた第2ラウンド。1番からスタートした石川は序盤、南西からのフォローの風を存分に生かしながらプレーした。2番(パー5)で第2打をグリーン左バンカーまで運んでバーディを先行させると、4番では左から7メートルを沈めて2つ目。5アンダーまで伸ばした時点で、首位に1打差の2位まで順位を浮上させた。

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しかしアゲンストの風に向かって打ち出していく5番(パー3)以降、徐々にペースが落ち始める。8番、10番でボギーを叩くと、痛恨の一打は12番。フェアウェイ右サイドから7番アイアンでの第2打をグリーン右手前の水路に落としてしまい、ダブルボギーをたたいた。ハザードに近い右手前のピンに対し、左からの強い向かい風。ピン左20メートルを狙い、10メートル流される安全策を立てていたが「できればバーディチャンスにつけたいと、先走ってしまった。『本当に10メートルも流されるのか?』と考えてしまうところもあった。割り切って打てなかった」。

そしてグリーンが最も西にある13番を終えて、東へ折り返していく14番から最終18番までは、当然ながら今度は右からの追い風に一転。しかしその14番(パー3)でティショットをグリーン左に外して2つ目のダブルボギー。その後も「アジャストできなかった。そこまで左に打ち出していたので、(14番から)なかなか右に思い切って打ち出せなかった」と苦しみ、16番でもボギー。終盤11ホールで落としたスコアは7つ。「後半は自分のことで精いっぱいだった。思っていたよりも難しかった」。難易度の高い上がり2ホールをパーでまとめると、無意識に拳を握っていた。

昨年の「全英オープン」からメジャー大会において5試合連続で予選落ち。不名誉な記録は、なんとか最後の粘りでストップさせた。しかし「精いっぱいやったけれど、通用した場面、通用しなかった場面があった」と十分な満足感には至らない。「自分ができることをやるしかないんだ、ということを徹底していたが、本当の意味が分かった」と最難関のセッティングでの戦い方をあらためて痛感した。

「明日は明日のゴルフをやりたいと思う」。喜びよりも、むしろ足元を見つめなおす気持ちの方が大きい。1年以上待ちわびたメジャーでの週末。地に足をつけて残り2日間での浮上を目指す。(サウスカロライナ州チャールストン/桂川洋一)

2012年 全米プロゴルフ選手権



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