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石川遼

遼、今季初の予選落ち 苦肉の策も実らず

栃木県の烏山城カントリークラブで開催中の国内メジャー初戦「日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯」2日目。日没サスペンデッドとなった前日第1ラウンドの未消化分と第2ラウンドが行われ、石川遼は通算3オーバーの72位タイで今季初の予選落ちを喫した。

初日に1ホールを残して、プレーを持越していた石川はこの2日目、午前6時36分に最終9番(パー5)から再開。このホールを3オン2パットのパーとして、2オーバーの86位タイで第1ラウンドをホールアウトした。

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決勝進出圏外で迎えた第2ラウンド。アウトコースから出ると2番(パー3)でティショットをピン右手前2メートルにつけてバーディを決める。しかし1メートルのパットがカップに蹴られ、ボギーとした4番以降は停滞ムード。風が強まった中盤8番では左ラフからの第2打でグリーンに届かず、アプローチも2メートルオーバー。パーパットを外して通算3オーバーまで後退した。

後半インでは12番で4メートルを沈めてバーディとするものの、16番(パー3)でティショットをグリーン右サイドのバンカーに打ち込み、リカバリーできずにボギー。続く17番(パー5)では、ドライバーでの第1打を、右サイドのクリークの奥まで曲げ1ペナゾーンへ。結局この日はすべてのパー5で、ひとつもスコアを伸ばせず、カットラインに2ストロークが届かなかった。

初日に感じた不調なショット修正のため、この第2ラウンドでは、アイアンをここ1年間使用してきたマッスルバックタイプから、以前のキャビティバックタイプに突如変更。少ないフェースローテーションでスイングし、手元でボールを“捕まえにいく”、余計な動きを矯正するのが狙いだった。しかしこの突貫工事による苦肉の策は奏功せず「バーディチャンスをなかなか作れなかった」と嘆いた。

これで同大会は5度の出場で4回が予選落ち。小学生時代から慣れ親しんだコースでの屈辱に、ショックを隠しきれない。次週の「とおとうみ浜松オープン」では6月の海外メジャー第2戦「全米オープン」出場権を手にするためにも大きな一戦となる。「やるべきことが分からないわけではない。まずはしっかり練習して、良い状態で試合を迎えたい」と言葉を搾り出したが、うつろな表情は最後まで変わらなかった。(栃木県那須烏山市/桂川洋一)

2012年 日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯



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