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石川遼

遼、昨年と同じ6打差で最終日へ

通算イーブンパーの24位タイからスタートした「中日クラウンズ」3日目の石川遼。この日も1万5千人近いギャラリーが会場に詰めかけ、1番のティグラウンドからグリーンまで人垣が埋め尽くす中、石川は10時半にティオフした。

1番ではバンカーから1mに寄せてバーディ奪取。続く2番パー5でも第2打をグリーン左のバンカーまで運び、2.5mに寄せて連続バーディとする。絶好のスタートを切った石川だったが、449ヤードと難易度の高い3番でアプローチを寄せ切れずにボギーとすると、8番でも第2打をグリーン奥に外してボギー、イーブンパーへと後退する。

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しかし、9番以降で3つのバーディを奪い返して、結局この日は5バーディ2ボギーの「67」。通算3アンダーの12位タイと順位を上げ、「全体を通してショットが安定していたので、焦りなくプレー出来ました」と納得の表情を見せた。

ショットに関して「手応えは90%」と石川は言う。開幕戦では40%と話していただけに、その完成度はかなり高いレベルまで達している。とはいえ、これは練習場での話。コースに出ると「60%くらいしか、まだまだ出せていない」のが現状だ。「練習場で出来たことをコースで出せればメジャーで勝てる。ただ、それが難しい」。その為にはひたすら練習を積み重ねていくしかない。

「この18ホールでもう1、2打詰めたかった」という石川は、15番で右に押し出して外してしまった1.2mのバーディパットを悔しがる。

しかし、振り返ると昨年の最終日も今年と同じく首位と6打差で迎えている。「6打、7打を一気に縮めるのは無理なので、1ホール1ホール、バーディを目指していくだけです」という石川だが、口に出さずとも周囲が期待しているのは、やはり昨年の再現だろう。

2011年 中日クラウンズ



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