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石川遼

遼、首位と6打差で最終日へ。スコアを2つ伸ばすも憮然

国内男子ツアー第2戦「つるやオープンゴルフトーナメント」は23日(土)、兵庫県の山の原ゴルフクラブ 山の原コースで第3ラウンド。雨天によるコースコンディション不良で中断があり、日没サスペンデッドとなる中、6アンダーの19位タイから出た石川遼は、4バーディ、2ボギーの「69」。通算8アンダーの暫定13位タイで最終日を迎えることになった。

早朝から冷たい雨に見舞われた3日目。レインウェア姿の石川はムービングサタデーの巻き返しを誓ってティオフ。すると3番でフェアウェイからの第2打をピンそば1メートルにつけてバーディを先行させる。そして6番(パー5)ではグリーン左手前のバンカーから寄せて2つめのバーディを奪った。

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しかしスコアを2つ伸ばして折り返し「良くなりつつあった」というところで、午前11時14分に一時中断の合図。12番のティショットをフェアウェイに運んだ直後に、いったんクラブハウスへ引き上げた。

プレー再開予定時刻が何度も遅らされ、ようやく雨の弱まった午後4時46分。やっとのことで続きのラウンドに入ると、14番でスーパーショットを披露する。フェアウェイから残り183ヤードの第2打は5番アイアンでピンそば10センチにピタリ。5時間32分に及ぶ中断の影響を感じさせないプレーを見せた。

ところが、ラウンド後の石川の表情を曇らせたのは上がりの2ホールのプレーだった。17番(パー5)では、第2打を2番アイアンでグリーン手前のラフまで運びながら、アプローチ、パットをミスしてパー。さらに最終18番ではティショットを右に曲げたのをきっかけにボギーとした。

結果だけ見れば3日間アンダーパー。だが終始、厳しい言葉が口をついた。「今日も昨日も2、3メートルのパットが決まっていない。自分のミスパットで」。18ホールの総ヤードは6770ヤードと短い。だからこそ「ショートアイアンのショットは(ピンそば)2、3メートルにつく。基本的というか簡単なパターをもう一度見つめなおす」と、つかんだチャンスを逃してしまう自分に腹が立った。

長い、長い中断中。石川は雨に打たれながら練習場で3時間あまりスイングを続けた。その姿に再開を待つ観衆が集まった。ファンサービスを兼ねた鍛錬。「自分のためにもなるし、一石二鳥かなと。練習を見て楽しんでもらえるか分からないけど…」。ギャラリースタンドはいつの間にか傘の花で埋まっていた。

暫定首位の近藤共弘とは6打差で最終日に入る。「なんとか早い段階で2ケタアンダーにして後半を迎えられたらと思います」。大会の最後は得意の猛チャージでギャラリーの心を揺さぶる。

2011年 つるやオープンゴルフトーナメント



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