今年も3きょうだいでパー3コンテストに出場した石川遼。いよいよ明日、3度目のオーガスタに挑む！

「マスターズ」開幕を明日に控え、石川遼は午前10時25分から藤田寛之とともにアウトコース9ホールの練習ラウンドを行った。昨日は好調をアピールしていたものの、1日単位で調子が変わってくるのがゴルフ。自身も「木曜日に近づくにつれて悪くなる不安があった」と自覚していたが、心配は杞憂だったようだ。「すごく良くなりながら、最後の練習日を終えられてホッとしています」と、充実の表情で最後の調整を終えた。

「マスターズ」に照準を置いて臨んだ今年のPGAツアー参戦は、4試合中3試合で予選落ち。唯一4日間プレーした「WGCキャデラック選手権」も予選落ちがないため、実質的には決勝ラウンドに一度も進出していない。だが、先週のオープンウィーク、そして今週のオーガスタの練習ラウンドで自信を取り戻し、「（状態は）90パーセント以上。ここまでよく、良い調子にもってこられたと自分でも思う」と口も滑らかだ。

状態の良さは、今週の目標を聞いても伝わってくる。「2桁アンダーにどれだけ近づけるか。平均2アンダーから3アンダーが必要になるけど、そのスコアは出せると思う」。風や天候にもよるが、2桁アンダーといえば近年では優勝スコアにも成りうる数字。「全てのホールでバーディが獲れるイメージをし、どのようにして獲っていくかを考えたい。自分でもエキサイトするような攻めをしていきたいですね」。3度目の挑戦において、最高の状態で迎える今年の「マスターズ」。予選落ちに終わった過去2年の雪辱を、果たすための時は満ちた。