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ツアー復帰の有村、今年は国内専念へ

昨シーズンからの左手首のけが(TFCC/三角線維軟骨複合体損傷)の影響で、開幕から3試合を欠場していた有村智恵が、今週の「ヤマハレディースオープン葛城」から国内女子ツアーに復帰する。火曜日からコース入りし、昨日プロアマ、そしてこの日は9ホールの練習ラウンドを行った有村は、「楽しみです。結果が楽しみというよりも、試合会場の雰囲気や、試合に向けて調整していく集中力が楽しい」と、久しぶりに味わう緊張感に高揚した気分を味わっていた。

このオフの12月、1月はトレーニングがメイン。2月の宮古島合宿からラウンドや打ち込みを体の状態と相談しながら始め、その後はフロリダで3週間の合宿を行った。普段なら練習メニューやテーマを決め、その実現に向けてストイックに自らを追い込んでいく有村だが、今年は違った。「テーマや課題を持つことすらできなかった」と、練習量を抑えなければいけないシーズンオフを過ごし「逆にいえば去年のイメージのまま入ってこられているけど、テーマが無い分落ち着かない部分もある。徐々に高めていきたいです」とスロースタートを受け入れ、冷静に自らの今やるべきことを見つめていた。

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その有村は今年の国内ツアーへの専念を明言。けがを考慮し、「何試合か休みを入れる」というものの、たとえ出場権が取れたとしても海外メジャーなどには出場せず、日本国内で戦い続けるという。

「今年の目標は自分のゴルフに集中すること」という有村。今週の開催コース、葛城ゴルフ倶楽部は例年女子のファイナルQTが開催される難コースとして知られている。「このコースは自分のゴルフに集中しないといろいろな罠が待っているコース。その意味でも良い開幕戦になると思います」と、集中力を高め、乱世の女子ツアーに復帰する。(静岡県袋井市/今岡涼太)

2012年 ヤマハレディースオープン葛城



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