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宮里藍が描く挑戦の足跡

藍、2年7ヶ月ぶりの国内ツアー制覇はならず

国内女子ツアー「スタジオアリス女子オープン」最終日を、通算3アンダーの首位タイで迎えた宮里藍。2年7ヶ月ぶりとなる国内ツアー制覇に向け、首位に並ぶ全美貞とともに最終組からスタートを切った。

「朝から落ち着いていて、前半から高い集中力でプレーできていました」という宮里は、5番パー5で3.5メートル、続く6番パー4で2打目をピン奥1メートルにつけて連続バーディを奪い、全と熾烈な優勝争いを演じる。だが、7番パー3のティショットがグリーン奥のバンカー手前、縁の近くで止まり、スタンスがとりにくいアプローチが残る。このアプローチを寄せきれずにボギーとすると流れは一気に傾き、9番、10番、12番とボギーを重ね、「ボギーが続くとショットのタイミングが若干変わってくるのが今後の課題ですね」と優勝戦線から脱落。最終的に2ストローク落とし、通算1アンダーの6位タイで久々の国内ツアーを終えた。

スコア的には不本意な結果に終わったが、「首位争いから離れても、ゲームを投げることなく自分らしいスタイルを貫けました」と、宮里の表情に曇りは無かった。また、現在は持ち球をフェードボールに移行している宮里。今週のコースは砲台グリーンが多く、ボールが奥にこぼれる場面が目立ったことに対し「もう少しつかまったフェードが打てればボールも止まるはず。精度をもう少し上げたいし、課題がハッキリと見えました」と、自らに課すべきテーマも再認識できた。翌週の米国女子ツアーはオープンウィーク。明日に渡米し、ロスで調整を続けるという。「パットの入るイメージがしっかりと出ていたので、アメリカでも活きてくると思います」。国内ツアーで新たに得た経験をフィードバックし、米ツアーでのさらなる活躍を誓った。

2009年 スタジオアリス女子オープン



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